三線といっしょ。

先日、６月２１日（日）キャンドルナイトで演奏しました。
当日はとても強い日射して暑かったのですが、僕らが演奏している間に日が沈み、
心地よい風が抜ける中で気持ちよく演奏しました。

さて、今日６月２３日は沖縄は「慰霊の日」。６４年前の今日、沖縄での
組織的な戦闘が終わった日です。

今日は沖縄では様々な平和集会、慰霊祭が行われています。

今日も沖縄は暑い一日、青い空。今年はまだ梅雨明していませんが、
この慰霊の日の前後に毎年沖縄地方は梅雨明します。いつも
この青空、暑さを体感し、６４年前の戦時中の人々は一体この
青空、暑さをどう感じていたんだろうと考えてしまいます。

きっと、世の中のみんながもっともっと想像力が豊かだったら
戦争なんて起こらないだろうに。と思います。

沖縄の梅雨時期のこのじめじめした中、洞穴などに隠れるのは
どれだけ不快だったろう。

この暑い日射しの中ずっと逃げ、歩き回らなければならなかった
のはどれだけ苦しいだろう。

焼けるような地面を、それも砂利道を裸足で歩いたら
どれだけ痛いだろう。

愛する人がいきなり死んだ。しかもその怒りをどこにもぶつけ
られない。どれだけ苦しいだろう悲しいだろう、悔しいだろう。

雨が降り続いてぬかるんだ道で銃撃戦が続く。

いつ死ぬかも知れず気が休まらない毎日。どれだけ精神的に
つらいだろう。

こういうこと一つ一つ普通に想像できたら戦争なんて起こらないと
思う。

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さて、今回のキャンドルナイトでも歌いましたが「平和の願い」という
曲があります。
だいたい毎回この曲を歌いますが、色々な事を思いながら歌っています。

今までこの曲を歌う時には沖縄戦で亡くなった方々の事を想いながら
歌っていました。でも今回はいつもとは違い、歌う時に沖縄戦を
生き延びた方々の事も想いながら歌いました。

僕が沖縄を好きになって移住したのは「心地いい土地」だから、
だけではなく「強さ」を感じるから。
沖縄戦を生き延び、家族や大切な人、愛する人が亡くなって、
まわりを見渡しても何も無くなってしまった土地で生きなければ
いけない、悲しんでもいられない、そんな中で沖縄が
ここまで発展しているその強さ。
辛い思いをして来たけれども「なんとかなる」と言える、笑える
戦争を経験した方々の強さ。
そんな沖縄の「強さ」が大好き。

今回の演奏ではそんな生き延びた人々、沖縄の「強さ」を想いながら、
敬意をはらいながら歌いました。

これからもこの歌を歌い続けたいと思う。

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平和の願い

作詞：平識ナミ　　作曲：普久原恒男

１．沖縄(ウチナー)てぃどぅ島や　何時(イチ)ん戦世(イクサユ)い　　　　　　　　　　　　　　　　
　　安々(ヤシヤシ)とぅ暮らす　節(シチ)や何時(イチ)が　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
＊ディー　我(ワ)ったー　此(ク)ぬ島沖縄(ウチナー)　
　
　平和願(ニガ)らな　此(ク)ぬ沖縄(ウチナー)

２．忘(ワシ)るなよ互(タゲ)に　哀(アワ)り戦世(イクサユ)や
　
　　世間御万人(シキンウマンチュ)ぬ　肝(チム)に染(ス)みてぃ

＊繰り返し

３．上下(カミシム)ん揃(スル)てぃ　心(ククル)打ち合わち　
　　
　　誠此(マクトゥク)ぬ沖縄(ウチナー)　守(マム)てぃいかな

＊繰り返し

４．思事(ウムクトゥ)や一道(チュミチ)　恋(クイ)しさや大和(ヤマトゥ)　
　　
　　やがてぃ御膝元(ウヒジャムトゥ)　戻(ムドゥ)る嬉(ウリ)さ

＊繰り返し


【訳詞】
１．沖縄という島はいつも戦争の世の中だ
　　安々と暮らすのはいつだろう
＊さあ僕らのこの沖縄　平和願おう　この沖縄

２．世間万人の心にこの哀れな戦争をとめて
　　お互い忘れるなよ

３．上下の隔たりなく心を合わせて
　　しっかりこの沖縄を守っていこう

４．思う事は一つ　恋しい日本
　　やがて日本に戻れる嬉しさよ

この曲は１９７１年に作られています。
それは沖縄が日本に復帰する直前です。
４番の歌詞はその為。